商品企画
商品の魅力を伝えるために、前例のないことに取り組みたい。
大久保 茜 Akane Okubo
総合職(一般) マーケティング部 筆記具企画課 主任
2009年入社
社会学部 メディア社会学科 卒業
書くことが好きで、高校時代は友人との何時間にもわたるおしゃべりの内容をイラストを交えて記録していた。2009年に入社し営業として7年間都内の文具店を担当。メーカーならではの仕事をしたいとの思いから2016年に部署異動、現在に至る。市場調査から商品の企画、スケジュール管理までを行う。大人女子向けブランド『ILMILY』の商品企画・全体管理も務める。
商品づくりの喜びもむずかしさも、
Dr.Grip ACEに教わった。
身近なモノに携わる仕事がしたい。就職活動でそう考えたときに思い浮かんだのが筆記具でした。昔から書くことが大好きで、高校時代は友達と部室やファミレスでしゃべっているときも書記と称してノートに内容を記録していました。手書きって、自分らしさを出せますし、感情を込められるじゃないですか。今でも自分のなかにある「書くことが好き」が絶えないように、1日1個、仕事で得た気付きをダイアリーに記録し続けています。
もともとは営業がしたくて7年間は都内の文具店をまわって筆記具をご案内していたのですが、せっかくメーカーに勤めているならここでしかできないことをしようと思い、異動の希望を出し続けて2016年に筆記具企画部署に配属になりました。
成長を実感したのは『Dr.Grip ACE』というシャープペンシルの企画に携わったとき。ひとつの商品が世に出るまでには、複数の部門や考えの異なる多くの人が関わるため、山あり谷ありだということを学びました。例えば、その商品には予備の芯が残り1本になると表示される「ラスイチサイン」という機能があるのですが、社内では最後まで反対意見があったんです。しかし、業界初の機能でしたし、ユーザーのニーズも確認できていたため、私としては絶対に必要だという確信がありました。どうするべきか迷いましたが「信じることは貫いたほうがいい」という営業時代の上司のアドバイスを受けて「ラスイチサイン」を搭載して発売。SNSなどで「めっちゃ便利」「おもしろい機能」などたくさんの好意的なレビューを目にしたときは、心底ホッとしました。
パイロット初のファンミーティングや
「文具女子博」出展を実現。
これまで多くの商品企画に携わってきましたが、なかでも思い入れが強いのは大人女子向けのブランド『ILMILY』のプロジェクトです。通常、商品は企画部門がターゲットやコンセプトを決めて、開発部門が技術開発をするという役割分担をしてカタチにしていきます。『ILMILY』は開発メンバーが起点となってスタートしたもので、ターゲットコンセプトを含めた提案をもらい、企画と開発の垣根を越えて、商品開発を行っています。部署を超えたメンバー構成やコロナ禍でのコミュニケーションのむずかしさがあり悩みましたが、結果としてみんなで出し合ったアイデアがブランドとなって市場に出ていったときは大きな喜びを感じました。
また、『ILMILY』では商品の企画以外にも、パイロットコーポレーションとして初の試みとなるファンミーティングの開催や「文具女子博」への出展を実現。自分たちの企画した商品をユーザーが購入してくださる瞬間に立ち会うことができ、「かわいい」「お気に入りです」などの言葉を直接いただけて嬉しさが爆発。これまでで一番やりがいを感じられた瞬間でした。ファンミーティングに来てくださった方と文具女子博で感動の再会を果たすという場面もありました。
このプロジェクトを通じて感じたのは、『ILMILY』のような社内で前例のないことをこれからもっとやっていきたいなということ。もちろん、誰もやったことがないため手探りで進めることになるのですが、それが楽しいんです。私はパイロットの商品が好きで、その魅力を一人でも多くのユーザーに伝えたいので、これまでパイロットがやってこなかったようなことにも積極的に取り組んでいきたいと思います。
1日のスケジュール
- 9:00
- 出社
- 9:30
- メールチェック、コンセプトシートなどの資料作成
- 12:00
- 昼休憩(眠くなるのでお昼は軽めに!)
- 13:00
- チーム内打ち合わせ、アイデア出し、進捗確認など
- 15:00
- 業者打ち合わせ
- 18:00
- 退社