玩具企画
世界中の子どもに愛されるような
定番ブランドをつくりたい。
土井 菜摘子 Natsuko Doi
総合職(玩具企画系) 玩具事業部 企画グループ 課長
2006年入社
美術学部 油画科 卒業
2006年にグループ会社であるパイロットインキ株式会社に中途入社。玩具事業部にて2010年にシュシュを手づくりできる「シュシュルン」を企画開発し「おもちゃ大賞2010」ガールズ・トイ部門で大賞受賞。2014年に「メルちゃん」の企画責任者を務めシリーズ最高売上へ導く。2021年、玩具事業の承継によりパイロットコーポレーションへ転籍。現在に至る。
やりがいはなんといっても、
お子様が商品で遊ぶ姿を見ること。
大学卒業後、3年くらいは広告や販売促進の現場でデザインの仕事をしていました。そのなかで「メーカーで働きたい」という思いがふつふつと湧いてきたことが今につながっています。自分たちで考えた商品を、自分たちで自信を持って売る。その姿にとても惹かれたんです。雑貨メーカーや出版社などを受けながらも最後にパイロットを選んだのは、文房具が好きだったから。そして、玩具に携われることに魅力を感じたからです。入社してみると、想像していた以上に社内は商品愛にあふれていて驚きました。
入社以来、ずっと玩具の企画に携わっています。初めて企画した玩具が全国の玩具店の店頭に並んだときは嬉しかったですね。反面、そのチャンスが思いのほか早く訪れたため、責任感とプレッシャーを感じて背すじが伸びたのを覚えています。
パイロットの玩具事業部のいいところは、玩具の企画だけでなく、安全面の検討や生産管理、受発注、販売、プロモーションまでを一貫して部内で行えること。それほど大きな規模ではないため、商品の魅力を、映像やキャンペーンなど自分たちがやりたいことをカタチにしながら伝えていくことができるからです。それが功を奏し、SNSなどでお子様が実際に商品で遊んでくれている姿を目の当たりにすると、このうえない喜びを感じます。
シリーズ史上最高売上につながった、
「ネネちゃん」のたった1文字のコンセプト。
2014年に発売した「ネネちゃん」は、私がずっとやりたいと思っていた企画でした。寝かせると目を閉じて寝ることが最大の特徴。モニター調査では好評で、既存商品である「メルちゃん」の目を閉じるようにしてほしいというお手紙も届いていたため、需要はあると確信していました。しかし「目を閉じるタイプのメルちゃんはメルちゃんのアイデンティティがなくなる」という製品愛ゆえの社内の意見を説得できず、3年ほど温めつづけていました。
その後、自分がメルちゃんの企画責任者になったのを機に再度モニター調査や仕様の再検討を開始。そのなかでふと、企画を前へ進めるコンセプトも見つかりました。それは、「妹」。メルちゃんの妹という設定でネネちゃんをリリースしたことで、互いに干渉しないばかりか、逆に世界観が広がったのです。結果、ネネちゃんを発売したことでメルちゃんシリーズは史上最高の売り上げを記録。苦労もたくさんありましたが、それ以上にものづくりの楽しさ、子どもが遊んでくれていることへの喜びは大きく、その後の自信やモチベーションにもなりました。
今の目標は、新しいシリーズをもっと増やすこと。そして、日本だけでなく海外でも売れるような定番の商品やブランドを作ることです。そのためにマーケティング関連のセミナーなどを積極的に受け、苦手な英語も少しずつ勉強しているところです。
1日のスケジュール
- 8:40
- 出社 メールチェックと急ぎの用件の確認
- 9:00
- 書類作成 〆切のある書類作成は午前中に
- 10:00
- 社内打合せで新商品のデザインや進捗の確認
- 11:00
- 広告関係打合せ
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 企画会社と打合せ 新商品のアイデアを一緒に検討
- 15:00
- 工場への指示作成、サンプルチェック、グループメンバーとの相談など
- 18:00
- 社内的な伝票処理等
- 18:30
- 明日のタスクを書き出して、退社。
退社後は料理をしたりおいしいラーメン屋さんの開拓をしています。