基本的な考え方
当社及び当社グループは、事業活動を通じて、企業価値の向上を追求し、持続可能な社会の発展に貢献することが企業の社会的責任であると考えています。
当社の事業活動については、人々が安心して暮らすことができる社会が前提となって初めて成り立つものであると認識し、環境及び社会の維持・改善に向けて継続的に取り組んでまいります。
地域社会と共に
事業活動を通じた社会貢献活動
当社及び当社グループでは事業活動を通じた社会貢献活動を行っています。今後も製造・販売を通じてさらなる活動に取り組んでまいります。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの支援
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが日本国内で行っている「子どもの食 応援ボックス」に商品提供をしています。これは学校が夏休みや冬休みなどの⾧期休暇中の子どもたちの食の状況改善を目的に、経済的に困難な状況にある家庭へ食料品などを提供する活動です。文具への要望も多く寄せられたことから、当社からは年に2回筆記具を中心とした文具を提供しています。
当社では今後ともセーブ・ザ・チルドレンの活動をサポートしてまいります。
- ※ セーブ・ザ・チルドレンは、1919年にイギリスで創設され、現在約120ヶ国で活動する子ども支援のための国際NGOであり、すべての子どもの"生きる・育つ・守られる・参加する"という「子どもの権利」の実現を目指した組織です。
ピンクリボン支援活動
パイロットコーポレーション・オブ・アメリカでは、ピンクリボンを付けた商品の売上の一部を、乳がんの早期発見・早期治療・早期診断の大切さを訴える「ピンクリボン活動」の一環として国立乳がん財団に寄付をしています。またパイロット・ペン・ドイツにおいても、乳がん啓発団体・研究団体への寄付を継続的に行っています。
事業活動を通じた文化・教育の振興
「書く」ことと「教育」とはとても密接に関係しています。教育は将来の雇用機会を左右するとともに、世界のさまざまな地域で貧困が問題となっている現在「貧困の連鎖を断ち切る有効な手段のひとつが教育である」という考えのもと、社会の持続的発展と豊かな未来社会の実現に貢献するため、当社グループでは子どもたちの教育環境の向上や、多様性への理解、スポーツを通して学ぶことのできる心身の成⾧など、幅広く「学び」を支援する活動を世界の国と地域で行っています。そしてパーパス「人と創造力をつなぐ。」のもと、学びの喜びや文化的な体験の機会を提供し、未来を担う子どもたちの「創造する力」を様々な活動を通じて応援しています。
「書くって大切なこと」プロジェクト
当社は(一社)日本文化教育推進機構が提供する、小学生を対象とした「書く」ことの大切さとその意義を解説する授業プログラム「書くって大切なこと」プロジェクトに協賛しています。
現在、日本では教育ICT 化の推進により小学生から一人に一台タブレット端末が支給されるなど、子どもたちの「手書き」の時間が減り、「タイピング」の時間に変わりつつあります。デジタル技術の進歩は、人々に利便性や効率性をもたらしてくれる素晴らしいものです。その一方で「手書き」にしか表現できない文字の温かさや、そこに込められる人の想いがあると考え、今だからこそ「書く」ことの価値について未来を担う子どもたちへ伝えていくことが、100 年以上にわたり筆記具づくりを通して世界中の「書く」を支え続けてきた当社の使命の一つだと考えています。
初年度で4,000 名以上の児童が本プログラムを実践し、「書くことの意味と大切さ」について楽しみながら学んでいます。
JSEC 高校生・高専生科学技術チャレンジへの協賛
「JSEC(Japan Science & Engineering Challenge) 高校生・高専生科学技術チャレンジ」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)は未来の科学者の創出・育成を目的とし、日本の科学技術の将来を担う全国の高校生と高等専門学校生を対象にした、科学技術の自由研究コンテストです。さらにこのコンテストで優秀な成績を残した生徒・学生は科学技術研究の世界大会へ出場します。
当社からは優秀な研究作品へ「パイロットコーポレーション賞」を贈るとともに、この協賛を通して未来の科学者たちの学びの機会を応援してまいります。
北海道日本ハムファイターズ読書促進全道キャンペーン
当社は北海道日本ハムファイターズが2014年から行っている読書促進全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」に協賛しています。道内で図書館を利用する児童の数や貸出冊数が減少する中、幼少期から読書の習慣をつけ学力向上につなげたいと企画されたものです。
キャンペーンは小学生を対象に夏休み期間中実施、目標冊数を読み終えた方に北海道日本ハムファイターズを通して当社製「ファイターズロゴ入りシャープペンシル」をプレゼントしています。
パイロット・ペン・ドイツ「PILOT 4 School」
パイロットのドイツ販売子会社であるPilot Pen (Deutschland) GmbHでは、現代の学校で重要なテーマである「多様性」や「環境保護」など学ぶ教育支援プログラムとして、「PILOT 4 School」を2016年より実施しています。この取り組みでは教師に向けて無償で授業の教材を提供するほか、小中学校の生徒が決められたテーマに沿ってアイディアを競い合うクラス対抗コンテストを毎年開催しています。
ある年には「環境保護」をテーマに、ドイツとオーストリアのクラスの子どもたちがプラスチック廃棄物の独創的なリサイクル方法や、創造的な「環境保護パズル」などのアイディアを持ち寄ってクラス対抗コンテストが行われました。優勝と準優勝のクラスにはそれぞれ賞金が贈られ、また参加した各生徒には当社製の筆記具が入った「PILOT セット」が授与されました。この取り組みを通して、次世代を担う子どもたちとその教師をサポートしていきます。
湘南ベルマーレ オフィシャルクラブパートナー
当社は生産工場を有する神奈川県平塚市において、当地をホームタウンのひとつとするプロサッカークラブ・湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーを務めています。同クラブが行う青少年育成・教育事業を通して、子どもたちがリーダーシップやチームワークなどライフスキルを身に付ける機会をサポートするとともに、地域社会への貢献や活性化のための取組みを行っています。
地域の小学校で行われる「小学校体育巡回授業」や「フットボールアカデミー」(小学生強化特待クラス~U-18 等全7 チーム)の活動へのサポート、湘南ベルマーレ主催のU-11 の小学生国際サッカー大会「COPA BELLMARE U-11 PILOT INTERNATIONAL TOURNAMENT」に特別協賛しています。海外参加チームの子どもたちを平塚工場に招待して筆記具の組立体験を行うなど、さまざまな学びや文化的な体験の機会を提供しています。
「こころの劇場」への協賛
当社は(一財)舞台芸術センターと劇団四季が主催する「こころの劇場」に協賛(関東ブロック及び愛知県)しています。
「こころの劇場」は、「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」など、生きていくうえで大切なことを、舞台を通じて子どもたちの心に語りかけることを目的に、日本全国の子どもたちを無料で劇場に招待するプロジェクトです。当社ではこの趣旨に賛同し協賛をすることで未来を担う子どもたちの「豊かな心」、そして「創造力」を育む活動をサポートしてまいります。
上演作品リーフレット
パイロット・ペン・シンガポール 教育支援活動
パイロット・ペン・シンガポールでは、長年にわたり学生への様々な教育支援を積極的に行っています。
1990年代から学生が参加するバドミントン大会のスポンサーを続けています。
シンガポールでは、教育プログラムの活動の1つとしてスポーツが奨励されており、バドミントンはシンガポールで最も人気のあるスポーツの1つです。PILOT Pen Cupは学生のための全国大会の1つで、この大会を通じて学生の健康的な成長の機会を促進するためサポートを続けています。また、シンガポールの8歳から14歳の学生が参加するバドミントン大会、Temasya Badminton Pilot Penの大会スポンサーを通じて、若いバドミントンプレーヤーのコミュニティを継続的に育んでまいります。
最近では若い世代へシンガポール・グリーン・プラン2030への意識を高めるため取り組み「Race to Sustainability!」の企業パートナーとして協賛しました。このプログラムを通じて、学生たちはシンガポールの再生可能な資源や気候変動の影響など、持続可能性に関連する知識を深め、持続可能な社会の実現に向けて議論を交わしました。
地域・コミュニティーと共に
当社及び当社グループでは各事業所や生産拠点があるそれぞれの地域において、地域の発展に寄与し、地域の皆さまに愛される企業を目指して様々な取り組みを行っています。
職場体験/工場見学
当社及び当社グループでは地域の方々やお客様とのコミュニケーション・当社への理解を深めていただく機会として、各生産拠点での工場見学を実施しています。
また、地域の学校と連携し工場での職場体験の受け入れも行っています。未来を担う子供たちに、身近な筆記具づくりの現場を見ていただくことで、当社を知っていただき、身近に感じていただくとともに、将来の夢について考える機会づくりのお手伝いをしています。
- ※ 現在、工場見学については工場の立地する地域の学校等に限定させていただいています。
各地域イベントへの参加
当社及び当社グループでは事業所や工場が立地する各地において、地域や地元のイベント、清掃・景観保全活動等に積極的に協賛・参加しています。地域社会の発展と向上、つながりを大切にすることで地域との共生に努めています。
平塚工場が隣接する相模川河川敷での清掃活動・状況調査
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