これからの100年に向けて
2018年に創立100周年を迎え、次の100年へ向けてスタートしました
万年筆づくりから始まった当社は、創業以来100年以上にわたってアイディアと技術への挑戦を重ね、これまで世になかった革新的な多くの製品を生み出し、世界中の書くを支えてまいりました。
これからも筆記具を通じて世界中の「書く」を支え続けていくとともに、「人と創造力をつなぐ。」のパーパスに基づき、筆記具づくりから生まれた技術を活かしながら筆記具以外の領域においても人と社会・文化の支えとなり、次の100年へ繋いでまいります。
パイロットのあゆみ
世界に誇れる、純国産万年筆の誕生
(1909年-1918年)
万年筆を作ろうと国内メーカーがしのぎを削るなか、立ちはだかる技術上の数々の困難を乗り越えて、世界に誇れる日本初の純国産万年筆の開発に成功。1918年にパイロットの前身である並木製作所を設立し、業界の先駆者となったのが創業者の並木良輔・和田正雄でした。
世界各国で高い評価を受けたパイロット万年筆
(1919年-1939年)
創業者の2人が自らつくりあげた製品を世界へ紹介するため、横浜港から出航したのは1925年。訪問先のアメリカ、ヨーロッパ、アジアで品質の高さが高く評価されました。
漆塗りの軸に日本の伝統工芸である蒔絵を施したパイロットの蒔絵万年筆は、その実用性と工芸品的な美しさで、世界各国で注目を集めます。1930年にはイギリスのアルフレッド・ダンヒル社と契約し「ダンヒル・ナミキ」が誕生。これによりパイロットの万年筆の評価は名実ともにゆるぎないものとなりました。
1938年には、社名を「パイロット萬年筆株式会社」に改称し、初めてパイロットの名を冠することとなりました。
万年筆メーカーから総合筆記具メーカーへ
(1940年-1969年)
高度成長期に入り、日本では筆記具の多様化が進みます。パイロットの優れた品質と性能のボールペン、サインペン、シャープペンシルなどの各種筆記具は、国内から全世界へと販路を広げていきました。
1961年に高級万年筆の技術を活かした高級ボールペンの製造・販売を開始しました。1963年には世界初のキャップのないノック式万年筆「キャップレス」を発売し、世界中で半世紀以上に及ぶロングセラー商品となっています。
1968年にはパイロット技術の集大成、ショートタイプ万年筆「エリートS」を発売しました。当時大ヒットした大橋巨泉さんによるエリートSのCM「はっぱふみふみ」は、パイロットの名を世に広く知っていただくきっかけとなりました。
独創的なヒット商品の開発、100年企業へ
(1970年-2018年)
1980年代以降、パーソナル市場の拡大につれて、市場の要求に応えるべく各工場の生産体制が強化されていきます。それと同時に長い歴史の中で培われた技術力や開発力が、パイロット独自の新しい筆記具となって次々と花ひらいていきます。
1991年には人間工学に基づき首・肩・腕への負担を軽減する太軸の油性ボールペン「ドクターグリップ」、2006年には摩擦熱によりこすると筆跡が消せるボールペン「フリクションボール」の販売が開始され、現在のパイロットの業績を大きく押し上げました。
これからの100年へ
(2019年-現在)
今後とも顧客視点からのものづくりを継続し、ユーザーの皆様に最高の満足をお届けいたします。
また、「PILOT」および「Namiki」ブランドを浸透・定着する努力と続けていくとともに、
創業以来培われてきた技術力を礎に新しい発想を積極的に取り入れ、進化し続けてまいります。
「人と創造力をつなぐ。」企業として、
世界中の書く、を支えながら、書く、以外の領域でも人と社会・文化の支えとなってまいります。