基本的な考え方
当社及び当社グループは、事業活動を通じて、グローバルな視点から様々な環境課題の解決に取り組むことが重要であると認識しています。
事業活動のあらゆる面において環境への影響を低減するとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
気候変動対応
気候変動への対応
世界的に喫緊の対応が必要である気候変動は、当社グループの事業にも影響を及ぼす重要な課題です。自然災害の激甚化による建物や設備の損壊リスクや、物流寸断等のサプライチェーンリスク、政策や法規制の厳格化、投資家をはじめとするステークホルダーからの気候変動に関わる情報開示要請等、事業に関わる様々な変化が想定されます。当社グループは、「気候変動への対応」をサステナビリティ重要課題の一つとして特定し、エネルギーの効率的利用や温室効果ガス排出量の削減を図り、あらゆる気候変動対策に取り組んでまいります。
当社グループの海外生産拠点であるパイロットコーポレーション・オブ・ヨーロッパは、商品生産に伴い発生するCO2排出量を算定し、カーボンオフセットに取り組んでいます。また、欧州における当社グループ会社(英国会社、ノルディック会社、ドイツ会社、フランス会社など)では、事業運営にともなうCO2排出量を算定し、カーボンオフセットに取り組んでおります。
また、当社グループは、2023年3月、「気候関連財務情報タスクフォース(TCFD)」提言に賛同を表明しました。今後も継続的に開示情報の充実を図り、様々なステークホルダーの皆さまと連携して脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
エネルギー削減の取り組み
当社グループ内各事業所では、オフィスや工場におけるLED照明の導入や製造に関わる省エネ機器の推進など、エネルギーの効率的利用や消費量の節減に取り組んでいます。
平塚工場では、消臭脱煙装置を都市ガス式から電気式に切り替えを行い、当該機器の利用に伴うCO2排出量を約80%削減できました。また、同工場内のフォークリフトの入れ替えも計画しており、ガソリン使用量を約30%削減できる見込みです。
また、パイロット・ノルディック(スウェーデン)では地熱を利用した暖房システムを導入し、エネルギーの削減に努めています。
エネルギー使用量および温室効果ガス排出量の実績把握
2023年はエネルギー使用量および温室効果ガス排出量の実績把握に努め、パイロットコーポレーションの国内拠点を対象に、データを整理し集計しました。
過去4か年のエネルギー使用量および温室効果ガス排出量
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | ||
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エネルギー使用量 | |||||
都市ガス(千m3) | 202 | 164 | 84 | 37 | |
LPガス(ton) | 216 | 231 | 244 | 250 | |
ガソリン(千kl) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
灯油(千kl) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
軽油(千kl) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
電力(MWh) | 27,115 | 29,520 | 28,982 | 28,844 | |
温室効果ガス排出量(t-CO2) | |||||
総排出量(スコープ1+2) | 13,467 | 14,524 | 14,488 | 12,515 | |
スコープ1 | 1,515 | 1,467 | 1,269 | 1,074 | |
スコープ2 | 11,952 | 13,057 | 13,218 | 11,440 |
- ※ データ範囲:当社国内拠点
-
※
スコープ1:自社における燃料等の使用に伴い直接排出する温室効果ガス排出量
スコープ2:自社が購入した電力・熱の使用に伴い間接的に排出する温室効果ガス排出量 -
※
数値は四捨五入による整数表記のため、合計と内訳が一致しない場合があります。
また、値が0でも小数点以下の量のエネルギーを使用している場合があります。
今後も継続的にこれらのデータを集計・管理するとともに、エネルギーの効率的な利用や温室効果ガス排出量の削減を図り、脱炭素社会の実現に向け、気候変動対策に取り組んでまいります。
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