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2026.05.11

[ 手書き時間でととのえるVol.1 ]生活をととのえる~ライフログをつけてみよう~

自分の行動や生活のあれこれ、インプットしたこと、感じたこと...。
こうした日々の記録をノートに残していく「ライフログ」を始めてみませんか。
慌ただしい日常が整理されて、記録の分だけ自分に自信がつく。
数か月後、数年後の自分を、もっと好きになる。
毎日の小さな積み重ねが、頭や心、そして生活をすっきりと整えてくれます。
ペンを持つ時間そのものを楽しめる習慣。手書きならではの心地よさとともに、ライフログの愉しみをご紹介します。

ライフログとは?

ライフログとは、食事、運動、体調、気分、買い物など、自分の生活行動や体験をノートや手帳に記録する習慣のこと。
今を俯瞰して生活をすっきり整えることを目的としていて、一言で表現すると「暮らしの記録」といえます。

日記やジャーナリング、手帳の管理と似ている点もありますが、ライフログは感情の掘り下げやスケジューリングというよりも、行動や数値などの「事実の蓄積」に重きをおくことがポイント。
体重の変化、睡眠の長さ、歩数など、数値や事実を書き続けることで、自分の生活の変化や推移が見えてくるのもライフログならではの面白さです。
日記だと、感情が入りすぎて後から見返したとき気恥ずかしさを感じてしまうこともありますが、事実を記録するだけのライフログにはそれがないことも続けやすいポイントです。


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今日1日のできごとや、その日食べた美味しかったものを記録してもOK。


続けるほど、自分が好きになる

ライフログは事実やデータ中心のシンプルな記録のように見えて、「できたこと」「習慣」が積み重なっていくため、続けるうちに、毎日の生活や自分をもっと愛おしく、大切に感じられるようになります。書いているだけで前向きになっていき、例えるなら、よりよい日々をクリエイトしてくれる伴走者のような存在ともいえます。

そんなライフログを気軽に始め、長く続けるためのコツを3つ紹介します。

続けるための3つのコツ

① 書く内容は「自分が今興味を持っていること」
ライフログに決まった項目はありません。
ダイエットをしたいなら食事、運動、ストレッチ、体重変化を記入する。自炊を頑張りたいならWebでチェックしたレシピをまとめてみる、目指す資格や試験があるなら勉強の進捗や時間の記録をメモするなど、「今の自分にとって大事なこと」「取り組みたいこと」を書き残す、といった具合に気軽に始められます。

② 最初から設定を高くしない
「続くかどうか自信がない」という人は、書くハードルを下げるところから。
最初は誰もがモチベーションが高く、「毎日きちんと書く」「色分けする」「スタンプやマスキングテープ、イラストで彩る」などと完璧さを求めがちですが、忙しさやライフログに向き合えないタイミングが訪れたときに「書けなかった自分」への失望感につながる恐れも。
まずは「今日と明日だけやってみよう」「日々は簡単なメモ程度を残して、週末に手帳にまとめる」というスタイルでも大丈夫。
すでに使っている手帳やノートに書き足すだけでも立派なライフログ。
ペンの色が毎日違っても、書き方が変わっても、数日おきになっても気にしない。そのくらいの気持ちが、長く続けるコツです。

③ 「できたこと」を書き残す=自己肯定感UP!
ライフログで特に意識したいのが、「できたこと」を書き留めることです。
つい「できなかったこと」や「変化がなかったこと」に目が向きがちですが、普段と変わらない一日でも、「今日も歩いた」「ちゃんと野菜を食べた」「好きな本を読めた」など、ごく小さなことを1行書くだけで「自分の毎日は意外と悪くない」という感覚が積み重なっていきます。その「できた」が続くほど、自分のことがもっと好きになれます。

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「毎日読書をする」「1時間ウォーキングをする」などの目標は、達成できた日にスタンプを押すだけでも◎!


手書きでつけたいライフログ

ライフログを習慣にするには、書く時間そのものが楽しみになるように工夫することがポイント。
カフェで一息つきながら、ノートや手帳を広げる。
書き心地のいいペンやお気に入りの文房具を用意する。
ちょっとしたご褒美を用意するだけでスイッチが入り、「ログの時間だ」と自然と手が向くようになります。
書くことに集中することで余計な情報をシャットダウンできたり、小さな気づきをさっとメモできるのも手書きのメリットで、「自分との対話の時間が心を穏やかにしてくれるセルフケアだ」と捉える人も。
手書きだからこそ感じられる「手ごたえ」と「楽しさ」が、続ける源になります。

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生活をととのえる、最初の一歩

記録を続けていくうちに、生活のひとつひとつが整理され、整っていくことを実感します。
また、「今日はどんなことがあったかな」「この一か月はこんな日々だったんだな」と振り返る習慣は、日常のほんの小さな幸せに気づくアンテナを育ててくれます。
小さな記録の積み重ねが日々の暮らしに静かな手ごたえをもたらしてくれ、毎日を愛おしく感じる力になっていきます。
今日の小さな記録が、明日の自分へとつながるように。
自分のために、自分だけのログを書き始めてみませんか。


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監修:柳沢 小実(やなぎさわ このみ)

エッセイスト/整理収納アドバイザー。衣・食・住・旅にまつわる著書多数。最新刊に『「自分ログ」で毎日が変わる 手帳のある暮らし』(大和書房)。

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