「芸術」の中に埋もれて生きていけたら、とっても幸せです
［渡邊 久美子 さん / アクリル画］
2024/04/15
優しい気持ちになったり、前向きな気持ちになったり、元気が出たりするようなアクリル画を描いている渡邊久美子さんをご紹介します。
描きたいもの、書きたいことを特にジャンルに拘らず、自由に創作しています。アクリル絵の具やペン、色鉛筆などを使って、絵一枚でメッセージが伝わるような作品やポジティブになれるような名言を書き入れた作品を描いています。自分の手で一から創り上げるアナログ作業だからこその表現、色合い、質感やあたたかさ、メッセージの伝わり易さなどがあると信じて創作しています。何よりかくことが大好きで、楽しみながら想いを込めて創ることが大切かなと思います。絵の他に詩も好きで、少しずつ恋の詩を綴っています。絵も、詩も、自分らしさを忘れずにのんびりと楽しみながら創作して、いつか絵と合わせて詩集を創りたいです。
その時々に閃いたり感じたりしたことを写し出して表現しています。詩集や本を読んだり、写真や画集を観たり、映画やファッションショーを観たり、街を歩いている時もアイデアが浮かんでくることがあります。それは素敵なショウウインドウだったり、映画の切ないストーリーだったり、主人公の表情だったり、綺麗なドレスだったり、新しい香水を嗅いだりした時に......。思い起こしてみると、アイデアに繋がっているものは、身の回りに溢れているのかも知れません。
観たり触れたりして、明るく前向きに、楽しくて優しい気持ちになれるような作品を創っていきたいです。暗くて寂しい気持ちになるような作品は創りたくありません。全ての人を一度に救うことはできないけれど、生きにくさを感じている人達が、私の作品に触れてほんの少しでも優しい気持ちになったり、前向きな気持ちになったり、元気が出たりして、そんな小さな幸せが少しずつたくさんの人に広がっていったらとても嬉しいです。「芸術」は人を幸せにできる、と私は本気で思っています。
「かく」ことは生活の一部で、自分であるための呼吸のようなことかなと思います。幼い頃から今もずっと、気持ちや考えを言葉で伝えることが苦手でした。それを表現するために「かく」ことは欠かせません。例えば 哀しい出来事があったり、嬉しい出来事があったりした時、落書きでも文章でも、兎に角何かを「かく」。そうするとその時々で気持ちの整理ができたり、思い直してみたり、反省できたり、楽しさが増したり、自分の中でいろいろな反応が起きるのです。「かく」ことは不思議な力を持っていると思います。
只々、「芸術」を愛しています。絵画や詩だけではなくて 料理、文筆、音楽、映像、写真、演劇、生け花、舞踏、ファッションやメイク、建築、タトゥーに至るまで、私にとって「芸術」にあたる全てが大好きで、それらを観たり体感したりすることに幸せを感じます。だから、「私も常にその中に居たい」、その想いが一番強いと思います。半世紀近く生きてきたけれど、残りの人生は「芸術」の中に埋もれて生きていけたら、とっても幸せです。
photoトップメイン：「愛は、ため息でできた煙だ」という大好きなシェイクスピアの言葉をイメージして描いた作品「恋のため息」。photo1：自分の色は自分で決めたい。何かに染まることなく一色である必要もない、という想いが込められた作品「KEEP IT REAL!」。 photo2：好きな作家の画集、詩集や小説、写真集など、創造力を刺激してくれるものたち。 photo3：人生は毎日の選択の積み重ね。少しでも幸せな気分になる方向へ進んでいきたい、という想いで描いた作品「CHOOSE HAPPY.」。 photo4：ポートレート作品に詩を書き入れる。絵と詩を融合させた詩集を創るのが目標。 photo5：亡き父が青年時代に描いた油絵へのオマージュ作品。小さな頃から部屋に飾ってあったこの絵が大好きだった。父の絵は油絵の具によるブルー系だったが、色を変えてアクリル絵の具で描いた。
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