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もっと知りたい! シャープペンシル豆知識

手が疲れにくい「ドクターグリップ」はいつからあるの?

A 1991年にパイロットが発売して、大ヒット商品になりました。たくさん書いても手が疲れにくい筆記具として30年以上、多くの人たちから愛されています。

1990年代前半は、まだ今のようにパソコンが普及していませんでした。 当時のボールペンは、軸が細くて硬いプラスチック製のものばかり。ボールペンでたくさんの書類を手書きしていた会社員など、多くの人が手や肩の痛みに悩まされていました。

手が疲れにくい「ドクターグリップ」はいつからあるの?

パイロットは、たくさん書くことによる身体の負担を少しでも減らすために、医師とともに「ドクターグリップ」の開発を始めました。

一般的な鉛筆や当時のボールペンの軸は8ミリ程度の太さですが、手に最も負担がかからない理想的な軸の太さは、13.8ミリということが研究でわかりました。さらに、指が痛くなったりすべったりしないように、握る部分をラバー(ゴム)でおおうというアイデアが生まれました。

こんなに軸が太くてラバーが付いたボールペンはこれまでになかったので、何度も設計をやり直しました。この研究によって生まれたゴム製の握る部分「ラバーグリップ」は、今では多くのボールペンに採用されています。

1991年、ついに、長時間書いても疲れにくいボールペン「ドクターグリップ」が完成しましたが、価格は1本500円。当時は80円程のボールペンが一般的だったため受け入れてもらえるか心配しましたが、5カ月で100万本を販売し、大ヒット商品になりました。

翌1992年には学生向けにシャープペンシルを発売し、こちらも大ヒット。ドクターグリップのシャープペンシルは、今でもたくさんの人が使っています。

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