万年筆を初めて使う方のために、基本的な使い方をご紹介します。
万年筆は普段使用しているボールペンとは使い方が少し異なります。
例えば、万年筆にはインキが入っていません。インキは自分で選び、自分で入れるもの。それが万年筆の醍醐味でもあるのです。
今回は万年筆の基本である、インキの入れ方、ペンの持ち方、ペン先の洗い方を動画でご説明します。
基本的な使い方をマスターすれば、万年筆を持つ喜びや書く楽しさがより深まることでしょう。
インキの入れ方やペンの持ち方、書き方など基本的な使い方を知ることが、万年筆と長く付き合うための第一歩になります。
万年筆のインキの入れ方
カートリッジ式とコンバーター式の2つがあります。
万年筆にインキを入れる方法は、カートリッジを装着する「カートリッジ式」と、直接インキびんから吸入する「コンバーター式」があります。
- カートリッジの装着方法
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万年筆の軸をはずし、ペン先を上に向け、カートリッジを差し込みます。カートリッジは回さずにまっすぐ差し 込みましょう。回しながら差し込むと首軸の内部を傷めてしまうことがあります。
カートリッジを装着したら、インキが先端に到達するまでしばらく置いてから試し書きをしてみましょう。インキが出てこない場合は、カートリッジを両側から軽く押し、ペン先にインキを送り出すとスッと書けるようになります。
定期的に簡単なお手入れをすることで、万年筆をより長く愛用することができます。
基本的なお手入れの仕方
お手入れの基本は、水洗いです。
万年筆のインキの色を変える時や、しばらく使わない時は、水洗いが必要です。
- カートリッジを使用している場合
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コップに水を用意します。カートリッジをまっすぐ引き抜き、ペン先ごとコップに入れます。汚れがひどい時にはコップに入れておくのは1、2時間ですが、しばらく使っていなかった時には、寝る前に水に一晩入れておくとより効果的です。ペン先を入れた直後は、水がインキで濃く染まることがありますので、数回交換してきれいな状態で行いましょう。
コップからペン先を取り出したら、首軸からペン先に向けて流水で洗い流し、やわらかい布で水分をよく拭き取り、乾かして洗浄は終了です。
キャップ内にも汚れがついている場合は綿棒などでふきとりましょう。
基本的な持ち方・書き方
力を抜いて、紙の上を滑らせるように書きます。
万年筆の持ち方はボールペンなどの他の筆記具と同じですが、筆圧をかけなくても書けるのがポイントです。キャップは好みにより本体の後ろに差しても、外していただいても結構です。
書く際は、ペン先の刻印のある面を表向きにして、ボールペンよりもやや寝かせ気味に書きます。万年筆はペン先を紙の上に置いただけでもインキが出てきますので、強い筆圧は必要ありません。力を抜いて、紙の上を滑らせるように書くと良いでしょう。
万年筆は簡単なポイントさえ押さえれば、毎日手軽に使える筆記具です。まずは気軽に書いてみましょう。
万年筆は使い続けることが何よりも大切
ひと通り使い方とお手入れを覚えたら、毎日少しずつでも書いてみてください。使い続けることが、最高のメンテナンスになります。
手紙や履歴書などを書く特別な時だけでなく、手帳に書き込んだり、サインをしたりする際など、いろいろなシーンで万年筆を使用してみましょう。
インキの色を変えると楽しみがグッと広がります。
様々なインキ色を楽しむことができるのも万年筆の魅力の一つです。パイロットでは、日本の美しい情景をイメージした、彩り豊かなインキ「iroshizuku【色彩雫】」シリーズをご用意しております。