PILOT 10th ANNIVERSARY書く、を支える。

おかげさまでPILOTは100周年

國光會

松田権六と蒔絵作家集団

松田権六氏
当時の大型蒔絵万年筆

人間国宝であり、蒔絵の最高権威である故・松田権六氏がパイロットに招聘されたのは1926(大正 15)年でした。松田権六氏は1931(昭和6)年、社内外の作家を多数招集し、蒔絵万年筆の研究・発展・品質向上、そして作家相互の親睦を図るための蒔絵師グループを組織しました。

その組織は、パイロット創業者の一人である並木良輔と松田権六氏によって「國光會」(こっこうかい)と名付けられ、その意味は「相撲が日本の国技であるが如く、蒔絵は御国の光であり、これを全世界に輝かさんと志す」という信念から命名されたものでした。

日本の伝統工芸を施した蒔絵万年筆は海外で販路を広げ、パイロットブランドは全世界に浸透していきました。現在もパイロットでは、松田氏の意志を受け継いだ優秀な蒔絵師たちが活躍しており、その作品には作家の銘が記されています。

現在の平塚事業所NAMIKI蒔絵工房
当時の工場蒔絵室