ダンヒル・ナミキ
世界を席巻した蒔絵万年筆
創業者である並木良輔と和田正雄の二人は、蒔絵万年筆を携え、欧米諸国へ旅立ちました。
1926(大正15)年、パイロットが支店を開設したイギリス・ロンドンでは、アルフレッド・ダンヒル社が英国王室指定商として、広く欧州の王室や貴族間に絶大な信用を得ていました。パイロットの製品に対して最後まで責任を持つという姿勢、そして何より蒔絵万年筆の群を抜く美しさと高品質が認められ、1930(昭和5)年、ダンヒル社との間で販売代理店契約が成立しました。
「ダンヒル・ナミキ万年筆」の誕生です。
そして、ロンドン、パリ、ニューヨークといった大都市で大々的に売り出され、パイロットが世界に広まっていくきっかけとなったのでした。