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もっと知りたい! ボールペン豆知識

ボールペンの中のインキって、違いがあるの?

A ボールペンには油性、水性、ゲルインキがあり、それぞれに特長があります。

「油性インキは落ちないから、気を付けて」などの言葉を聞いたことはありませんか? 逆に、「水性インキで書いたら、雨にぬれてにじんでしまった」などもよく聞くでしょう。この「油性」や「水性」とは、インキのベース(溶剤)の違いです。

ボールペンのインキはいろいろな材料を混ぜて作られますが、ベースとなる素材(溶剤)は「油」か「水」。「油性インキ」は油がベースなので書いた線は水に強く、「水性インキ」は水がベースなので水に弱いけれどサラサラして書きやすい、などの特性があります。

また、油性と水性に加え、両方のいいところを合わせもつ「水性ゲルインキ」もあります。水に「ゲル化剤」(液体をゼリーのような状態に固めるもの)を混ぜ、プルプルした状態にしたのが「水性ゲル」です。ゲルは力を加えるとサラサラした液状になるという特性があり、ペン先のボールが回転する力でインキが流れ、書き心地はなめらかに。書いた後はすぐゲル状に戻るため、書いた線が紙ににじみにくいという特性もあります。

インキのベースになるのはこの3タイプですが、これだけでは書けません。インキには色が必要です。色(色素)はベースに混ぜると溶ける「染料」と、溶けない「顔料」の2種類あります。

染料は、ベースに色が完全に溶けるので、紙に書くとインキが染み込みます。水に溶けるため、色を混ぜていろいろな新しい色もつくれます。反面、紙が水にぬれると染料が水に溶け出し、筆跡がにじんでしまう欠点も。

一方、顔料は色のもとになる小さな粒がベースに溶けず、まんべんなく混ざった状態です。書いた紙が乾くと、色の粒が紙にペタっとくっつくので、水にぬれてもにじみません。光による色あせがおきにくく、長期間の保存に向いています。

このようにボールペンのインキは、ベースの素材と色の組み合わせで、いろいろな特徴があります。にじませたくない大切な書類には油性ボールペンを、カラフルに仕上げたいときは水性顔料ゲルインキボールペンを、サラサラと軽い力で書きたいときは水性ボールペンを…といった具合に、使い道にあわせてボールペンを選んでみると、より便利さが実感できますよ。

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