みんなの文具活用術|♯6. ドクターグリップ20年の歴史

ドクターグリップ20周年。初代発売から
最新シリーズまでの歴史を紹介。

 筆記時の「疲れを軽減する筆記具」として開発された初代ドクターグリップの発売から20年。人間工学に基づいて開発された画期的なボールペンは瞬く間に大きなムーブメントを引き起こし、「疲れにくい筆記具」という新しいジャンルを確立しました。数多くのユーザーに選ばれ、今も支持され続けているドクターグリップは国内販売本数累計1億本以上を達成しています。今回のPILOT LIBRARYでは、初代ドクターグリップの開発秘話から、最新シリーズまで、20年間の歴史を振り返ります。

20周年記念
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誕生から20年。 「いちばん使いやすい筆記具」を創るという想い。

元祖『首・肩・腕にやさしいボールペン』

 ドクターグリップ発売以前に主流だったのは、鉛筆と同じ様な細さのボールペン。当時は、日に何十枚も複写伝票を記入するような大量の事務作業をこなす人も、細いボールペンしか選択肢はありませんでした。しかし細軸のボールペンは、長時間の使用や強い筆圧にはあまり適していないため、無理な筆記により手を傷めてしまう人も多くいました。こうした症状を和らげるために考案されたドクターグリップは、人間工学の見地から手に最も負担をかけない形状を模索し、独自のグリップ径を導き出しました。さらにグリップにはフィット感と弾力がある滑りにくいラバーを採用し、画期的な太軸ボールペンが誕生したのです。

 現在のボールペンやシャープペンシルは、グリップにラバーを施した太軸仕様が定着していますが、その元祖はやはりドクターグリップ。「いつの時代にもドクターグリップが常にいちばん使いやすい筆記具であるべきだ」という私たちの信念は、これからも決して変わることはありません。

開発当時の設計図

進化し続けるドクターグリップの歴史。

年表で20年の歴史を振り返ってみよう。

 プロユースの事務用筆記具としての誕生から、幅広いバリエーションが展開する現在まで。20年間の歴史を年表で振り返ってみましょう。番外編としてアロマシリーズ全種類の紹介もあります。

アロマシリーズの紹介はこちら
アロマシリーズ シリーズ全紹介!
ドクターグリップの歴史年表 The History of Dr.Grip
使い方 さらに詳しくをクリックすると詳細な説明をご覧いただけます。
ドクターグリップシリーズ 発売年 主な出来事
1991
  • 初代ドクターグリップ
    ボールペン誕生(1991年)

肩や腕にかかる負担を軽減する事を目的として開発。メインターゲットは銀行員、事務員等の「強い筆圧で長時間筆記をする人」。使用場所はオフィスを想定していた。

  • 東京都庁が新宿に移転
  • 若貴ブームで相撲人気が沸騰。千代の富士引退
1992 1993
  • ドクターグリップシャープペン
    発売(1992年)

ボールペンタイプの好調な売れ行きに合わせて、新たにフレフレ機構を搭載したシャープペンシルを発売。

  • バルセロナ・オリンピック開催
  • 日本人宇宙飛行士・毛利さん宇宙へ
  • Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)が開幕
1994
  • 携帯タイプ発売(1994年)
  • 抗菌仕様発売(1994年)
  • 日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さん宇宙へ
  • 全国各地で記録的な猛暑、水不足が深刻化
  • 関西国際空港が開港
1995 1996 1997
  • ゲルインキボールペン発売(1995年)
  • 阪神大震災発生
  • 地下鉄サリン事件発生
1998
  • 1,000円タイプ発売(1998年)
  • 冬季長野オリンピック開催
1999
  • スケルトンカラー発売(1999年)

ボディの色をカラフルなスケルトンカラーにしたバージョンを発売。
ユーザーがこれ迄の社会人から、中高生へと幅広く拡大。

  • 多機能筆記具発売(1999年)
  • 「癒す」キャラクター商品の流行
  • 西暦2000年問題
2000
  • ノック式ゲルインキボールペン発売
    (2000年)
  • シドニーオリンピック開催
  • 三宅島噴火
2001
  • メタリックカラー発売(2001年)

ボディの色をメタリックカラーにしたバージョンを発売。

  • 小泉内閣発足(4.26)
  • ローライズジーンズが若い女性を中心に流行
2002
  • アロマシリーズ第一弾発売(2002年)
  • シャープペン800円タイプ発売
    (2002年)
  • 小柴昌俊氏と田中耕一氏がノーベル賞W受賞
  • 住民基本台帳ネットワーク稼動
2003
  • Gスペックボールペン発売(2003年)

慣性モーメントの軽減、新設計の二重構造グリップで「筆記時の疲れを軽減するペン」として進化を遂げた、「ドクターグリップGスペック」を発売。

  • 新型肺炎SARSの流行
2004
  • Gスペックシャープペン発売(2004年)
2005
  • Gスペックホワイト発売(2005年)
  • 06バージョンシャープペン発売
    (2005年)
  • JR福知山線脱線事故
  • 流行語:想定内(外)、もったいない
2006
  • CL発売(2006年)

独創的な内グリップ部分を持つ「オフローダー」と「ふるふるムース」の2種類で新たに展開するドクターグリップCLシリーズを発売。CLはClipless(クリップレス)の略。

  • 冬季トリノオリンピック開催
  • 流行語:イナバウアー、脳トレ
2007
  • 4+1発売(2007年)

4色のボールペンの他に、シャープペンシルがついた4+1(フォープラスワン)が発売。

  • 15周年記念シャープペン発売
    (2007年)
  • 新潟県中越沖地震
  • 流行語:(宮崎を)どけんかせんといかん、KY(空気が読めない)
2008
  • Gスペックフラッシュカラー発売
    (2008年)
  • CLスカイタイム発売(2008年)
  • 北京オリンピック開催
  • 夏期に各地でゲリラ豪雨が発生
2009 2010
  • フルブラック発売(2009年)
  • プロ野球日本代表チームがWBC連覇
  • 流行語:政権交代、こども店長、新型インフルエンザ
2011
  • ピュアホワイト発売(2011年)

シリーズ発売開始20周年
高級タイプのピュアホワイトを発売。

  • PILOT ドクターグリップ発売20周年
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