STORY #1ILMILYに込めた思い
素材からモノに向き合う
ILMILYブランドのプロジェクトはどういうきっかけで始まったのですか?
- 鈴木
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私が当時所属していた開発部門ではインキ、素材、機構など商品すべてに関する研究開発を行っています。男性社員が多い部署ですが、女性メンバーだけでこれまでとは全く違う視点で何か開発してみないか?と言われたのが始まりです。
- 大越
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「好きに開発して良い」ということだったので、SNS映えも検討しながら、女性が欲しいと思う商品を自分たちも欲しいという視点で作ろうということで始めました。インキや機構が異なるものなど、数十種類のサンプルを作って、SNSを日常的に使っていそうな本社の女性社員にも意見をもらいました。
通常、開発部門からの企画提案というケースはあまりないのですか?
- 大久保
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私たち企画部門がターゲットやコンセプトを決めて、開発部門に技術や性能の開発を依頼するケースが多いです。今回は開発部門からターゲットやコンセプトを含めた提案があり、これまでにないプロセスに、驚くと同時にとてもワクワクしました。
- 鈴木
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社内プレゼンで商品化を進めていいという許可が出たのですが、開発部門のメンバーだけだと、色やカタチを作ることはできても具体的に商品化して販売するまでのノウハウはないので、商品企画部門のメンバーと一緒に企画しようという話になりました。本格的にプロジェクトが始動したのは2019年9月頃のことです。
- 大久保
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部門を越えて一緒に開発するというプロジェクトも珍しかったので、通常の業務フローにのせて進めるには、もちろん難しい面もありました。開発部門と商品企画部門は物理的に離れた場所にあるため、オンラインのミーティングも活用しました。
モノからコトを描く
ブランドのコンセプトはどうやって作っていったのですか?
- 大越
- SNS映えする商品開発も検討していましたが、文房具が大好きな私たちオトナ女子が本当に欲しいと思う筆記具を作ろうということになりました。
- 山田
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まずはメンバーの意見を聞き出すために資料を大量に作って方向性を決めていきました。その中から、20代〜30代の仕事を頑張る女性像が出て来て、筆記具を手にして使うことで気分が上がったり、一人の手書き時間にはゆったりとした気分になったりして、心にゆとりが生まれて、他人にも優しい気持ちになれるようなものにしたいね、ということでコンセプトや世界観を作っていきました。
その気持ちを表現して、“I Like Me, I Like You”の頭文字をとって、ILMILYというブランド名になったのですね。
- 大久保
- メンバー全員がアイデアを持ち寄った中から、皆で選んで決定しました。
筆記具の商品開発を、いつもインキという素材開発で支えてきたメンバーが、企画やデザイン部門のメンバーに提案することから始まったプロジェクト。距離やさまざまな課題をクリアしながら、忙しい毎日を頑張っている女性が本当に欲しいモノを出発点にカタチにしていったのがILMILYブランドです。
手書きの「好き!」をシェアしたい
ILMILYというブランドにはどんな思いが込められていますか?
- 大久保
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デジタル化が進んでいますが、手書きの楽しさが伝えられるといいなと思います。子どもの頃、文房具が好きだったという女性は少なくないと思うんですね。社会で活躍する女性たちが、文房具が大好きだった頃のことを思い出して、共感して、手にしてもらえるブランドになればと思います。
自分たちが思い描いたILMILYブランドの女性像は、プロジェクトでのさまざま経験を経て、さらに活躍の幅を広げるメンバーたちの姿と重なります。そんな彼女たちからのメッセージです。
NEXT STORY :次回は、第1弾のペールトーンシリーズができるまでを詳しくお聞きします。