100年のものがたり
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創業秘話
船乗りの友情が国産万年筆を生んだ
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パイロットの創業者、並木良輔と和田正雄は共に東京商船学校(のちの東京海洋大学)出身。二人の出会いは、並木が機関⻑をしていた「有明丸」に和田が乗船した時でした。船上で半年余りの共同生活を通じて意気投合した二人は「いつか、日本から世界に誇れるものを送り出したい」と将来の夢について熱く語り合い、それ以後固い友情で結ばれる事になります。
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商標
パイロットと浮輪マークに込めた想い
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パイロットの前身である株式会社並木製作所の設立は1918(大正7)年1月27日。会社の商標は「パイロット」というブランドと「浮輪」のマークでした。創業者並木良輔は商標について、「海上において沢山の船が列をなして進んでいく場合、一番先頭の船に乗って、沢山の船を案内していく老練なる船⻑を『パイロット』というのです。
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特許「ラッカナイト」
万年筆の品質向上から生まれた蒔絵万年筆
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1900年代初め、当時万年筆の軸材として一般的に使われていたのは「エボナイト」という硫黄とゴムを化合した素材でした。しかしエボナイトは時間の経過とともに、紫外線や湿気による表面の変色・艶落ちという欠点がありました。パイロットはその弱点を補うために、日本が世界に誇る優れた塗料である“漆”に着目し、「ラッカナイト」という表面処理技術を開発しました。
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ダンヒル・ナミキ
世界を席巻した蒔絵万年筆
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創業者である並木良輔と和田正雄の二人は、蒔絵万年筆を携え、欧米諸国へ旅立ちました。1926(大正15)年、パイロットが支店を開設したイギリス・ロンドンでは、アルフレッド・ダンヒル社が英国王室指定商として、広く欧州の王室や貴族間に絶大な信用を得ていました。
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國光會
松田権六と蒔絵制作集団
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人間国宝であり、蒔絵の最高権威である故・松田権六氏がパイロットに招聘されたのは1926(大正 15)年でした。松田権六氏は1931(昭和6)年、社内外の作家65余名を招集し、蒔絵万年筆の研究・発展・品質向上、そして作家相互の親睦を図るための蒔絵師グループを組織しました。
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万年筆「キャップレス」
世界初、キャップのない万年筆「キャップレス」
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昭和30年代半ば以降、国内ではスピーディに筆記できる機能や筆記具が求められるようになっていました。その中、1963(昭和38)年、世界初のキャップのない万年筆として「キャップレス」(回転式)が発売されました。
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万年筆「エリートS」
万年筆『エリートS』とテレビCM“はっぱふみふみ”
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18金ペン付ショートタイプ万年筆「エリートS」が発売されたのは1968(昭和43)年。エリートSはアルミキャップ、大型18 金ペン、カートリッジ式インキ供給方式、携帯に便利なショートタイプなど、パイロットの万年筆技術を集大成したものでした。