スルスル書けるのは当たり前、と思いがちですが、実はとても繊細な技術が詰まっているボールペン。工場での製造工程をご紹介します。
今回は代表的な商品として、鮮やかな発色で、水に強いことが特徴のカラフルなゲルインキボールペン「ジュース」ができるまでを見ていこう!
ボールペンの心臓部ともいえる「ペン先」。ステンレスでできていて、ステンレス線材を機械に入れると切断され、約30工程が自動で行われ、ペン先ができるよ。
▲切断したステンレス線材の両端から削っていき、片方の先端に極小ボールを入れます。そのあと、外側のパーツを内側に力を加えて、ボールが落ちないように支えます。
軸やクリップなどはプラスチックでできているので、粒状の樹脂を機械に入れて、自動的に作るよ。
水やゲル化剤などのベースとなる液体に、色のもと(顔料)を混ぜてインキを作るよ。インキを入れるカートリッジも樹脂を使って作るよ。
カートリッジとペン先、インキなどのパーツがそろったら組み立てていきます。カートリッジの中にインキを入れるよ。
きちんと書けるか全品しっかりチェックしているよ!
インキを注入したレフィル、軸やグリップ、ノック部などのプラスチックパーツ、バネがそろったら組み立てて完成! 箱に入れて出荷され、全国のお店に届くよ。
ペン先に極小(直径0.25~1.6mm程)のボールが入っているから。このボールがなめらかに回転するようになっていて、上から流れてきたインキがボールにつき、紙の上で回転することで、インキを紙に出しているよ。
パイロットでは、ペン先はもちろん、インキの性能や書き心地にこだわり、高品質なボールペンの商品開発に取り組んでいます。色鮮やかなゲルインキボールペン、濃い筆跡でくっきり書ける油性ボールペンや消せるボールペン「フリクション」など、たくさんの種類があります。最近では、環境に配慮し、海洋プラスチックごみをリサイクルしたボールペンも作っています。使い道にあわせて、自分にぴったりのペンを選んでみてくださいね。