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おしごと年鑑2021年版掲載

どうしてボールペンっていう名前なの?

「ボールペン」って何気なく呼んでいるけど、どうして名前にボールが入っているのか知っていますか? 身近にあるのに意外と知らないボールペンのことを、ご紹介します。

ボールペンの先端に、ボールがついているからだよ。

ボールペンはその名のとおり、実は先端に小さなボールがついているんです。
このボールはとても小さいけれど、繊細な技術でなめらかに回転するように作られています。上から流れてきたインクは、まずボールにつきます。そしてボールが紙の上でくるくる回転することで、インクを紙に移しているんですよ。

ボールペンは英語でballpoint pen(ボールが先端にあるペン)っていうんだって。

ボールペンの仕組みはどうなっているの?

ボールの大きさは?

ボールの大きさは、小さいものだと0.25ミリくらい。大きいものだと1.6ミリくらいだよ。

なめらかに書けるのはどうして?

ボールがガタガタせずになめらかに回転するように、ボールを受ける部分はボールの丸みに合わせて作られているんだ。とても細かい繊細な技術が必要だよ。

インクと構造は両輪

ボールペンは、インクごとにペン先の構造が違うんだよ。インクと構造は両輪の関係で、よりよいボールペンを作るために研究されているんだ。

ボールペンのインクは3種類

ボールペンとうまく付き合うための四つの約束

ペン先を水平より上向きにして書くと、インクが逆流して書けなくなるよ。

ペン先が変形するとボールが回転しなくなっちゃう。ペン先を出したまま落とさないようにしてね。

レシートなどコーティング加工された紙に書くと、コーティング剤がすきまに入りこんじゃうことが!

インクが蒸発したり、変質したりして書きにくくなるよ。油性なら3年、水性なら2年ぐらいが快適に書ける目安だよ。

最新のボールペンにはどんなものがあるの?

油性なのに細くてなめらか!

アクロボールTシリーズ03

油性インクは硬くて細字にするのが難しいんだけど、0.3ミリという激細のペン先を開発したよ。

なめらかに書ける理由は?

一般的な油性ボールペンとくらべて、粘度(粘り気)が約5分の1の「アクロインキ」を使用しているから、さらさらでボールが回転しやすいんだ。

濃く書ける理由は?

粘度が低いからインクがたくさん出て、紙の奥までインクが入り込むんだよ。

海洋プラスチックを活用!

スーパーグリップG オーシャンプラスチック

海をただようプラスチックごみ「海洋プラスチック」は、海を汚染し生物にも悪影響を及ぼすよ。そんな海洋プラスチックを回収して、ボールペンの一部として生まれ変わらせたのが「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」。日本の海洋プラスチックを削減し、有効利用しているんだ。

書いた文字をこすって消せる「フリクションボール」もあるポン。

パイロットの思い

ボールペンには、すごい技術がつまっているんですよ

パイロットコーポレーションは1918年に創業して100年以上「書く文化」を支えてきました。筆記具の可能性を追求して、常に新しく、より便利なものを作り続けています。
みんなの身近にあるボールペンにも、とても繊細な技術がたくさんつまっているんですよ。日本のボールペンの品質は、世界からも認められています。パイロットコーポレーションの筆記具は海外でも人気で、世界190以上の国と地域でボールペンを販売しています。
最近は本当にいろんな種類のボールペンがあるので、楽しく使ってみてくださいね。

日本のボールペンは世界一! もどる