商標
パイロットと浮輪マークに込めた想い
パイロットの前身である株式会社並木製作所の設立は1918(大正7)年1月27日。会社の商標は「パイロット」というブランドと「浮輪」のマークでした。
創業者並木良輔は商標について、「海上において沢山の船が列をなして進んでいく場合、一番先頭の船に乗って、沢山の船を案内していく老練なる船⻑を『パイロット』というのです。よって、『パイロット』という名前は万年筆の先導者、先駆者、先頭第一人者という意味があるのです。
また、航海経験がある者にとって浮輪というものは、どんな海難が起こっても、身につけていれば大丈夫であり、どんな大波にあっても決して沈まないという自信となるものです。『浮輪』は不沈、すなわちどんな困難があってもけっして沈みきりにならないという不屈の意気をあらわしているのです」と言っている。
その年の3月には日本橋に本社を設けて万年筆製造を開始しました。翌1919(大正8)年10月1日には本格的生産を行う木造2階建ての大塚工場が完成しました。以後、当社は、この10月1日を創立記念日と定めました。